2015年6月26日金曜日

国際開発×テクノロジーについて紹介しちゃうぜ!~導入編~【研究】

最近国際開発分野において、非常にめざましい取り組みがみられるようになってきました。
というのも、途上国の問題解決のために様々なテクノロジーが使われるようになってきました!その結果、今までになかったすごく面白い成果が生まれるのではないか?と期待大です。

実は筆者の大学での研究はT4D(Technology for International Development)になりまして、まさにこの分野について現在進行形で研究中なんですね。そのためのリサーチや定期的なアウトプット、進捗管理のためにも執筆を頑張っていきたいな~と思う次第であります(←裏事情)

本ブログの中で、ちょくちょく、そんな国際開発×テクノロジーに関連する記事や最新事例を紹介するとともに、僭越ながら筆者の個人的見解などもご紹介出来たらな、と思います。
(今回は最初の記事ということで、少し長めの文章になるかもしれません。また筆者のゼミの小レポートの参照などもしているので、文体が固い時もありますが、ご理解ください。)


●国際開発×テクノロジーの始まり
●国際開発×テクノロジーに起きた変化
●T4D(Technology for International Development)!
●まとめ

では、始めていきましょう。

●国際開発×テクノロジーの始まり→変化
最初はまず、本テーマである「国際開発×テクノロジー」の歴史的なところから見ていきましょうか。
退屈な方にはすいません。

国際開発×テクノロジーの歴史の始まりに関しては、1960年代の経済学者シューマッハの唱えた「中間技術」という言葉から始まりまして、その後「適正技術」という言葉に代わり、多くの開発の現場で取り組まれてきました。

その背景にあったのは、第二次大戦後の復興活動の中で高度な近代技術を用いた暴力的な援助が成功しないことから、ハイエンドでもローエンドでもない「中間に存在する技術」すなわち「中間技術(Intermediate Technology)」が大事なんじゃないか?という考えがありました。そこで1973年には"Small is Beautiful"を著し、中間技術について詳しく記述され、小型、単純、安価、非暴力という4つの特徴を持った技術こそが求められると主張したんですね。その後、時代と共に戦後復興から途上国開発へと意味合いが変わり始め、中間技術という言葉が開発援助の世界で一般的に使われるようになったんですね。

でも、中間技術という言葉はハイテクとローテクの間、という相対的な位置を意味する言葉で、必ずしも適切な技術を意味するものではかったんですね。(例えばペニシリンは非常に有名な抗生物質でいずれの国にも適正な技術(かわりになる技術がないため)であるが、「中間」技術という定義には当てはまらない。)

そこで、Schumacherの死後、Schumacherと活動を共にしていたGeorge McRobieらにより、中間技術の4つの特徴を引用しつつ、新しく「適正技術(Appropriate Technology)」という言葉が提唱されました。

新たに提唱された「適正技術」の特徴としては、
・コミュニティの多くの人が必要としている
・持続可能性を考慮した原材料、資本、労働力を用いる
・コミュニティの中で所有、制御、稼働、 持続が可能である
・人々のスキルや威厳を向上させることができる
・人々と環境に非暴力的である
・社会的、経済的、環境的に持続可能である
という条件を満たす技術のことを指すとされています。


●国際開発×テクノロジーに起きた変化
しかし、この2015年の現在において、国際開発×テクノロジーの様子が大きく変わってきているんです。従来適正技術と言えば、コミュニティ利用の灌漑設備とか現地素材を用いた云々カンヌン、、、みたいな感じだったのですが、なんと今や、

太陽光発電を利用したものや通信機器を利用したものも登場し、さらにはGoogleAmazonといった巨大IT企業がスマートデバイスを利用したサービスだとドローンを利用して、、、みたいなことになっているんです!
(Photo via http://madao.lolipop.jp/gadget/?m=201308&paged=28)

「わお!」って感じじゃないです!?

まあ、その背景にあるものとして、テクノロジーの進化がありまして、旧型?の適正技術の文脈でのテクノロジーが意味するものは巨大なインフラ設備だとか重工業的なものだったと思うのですが、現在のそれはソフトウェアであって、そもそも安価だし、複製可能だし、重さとか存在しねえしwみたいな感じなんじゃないかと筆者は思っています。

そんなところで、適正技術だとか国際開発×テクノロジーだとかについて、現代的な視点でもう一回考えてみようよ!ってのが筆者の立場です。

というところで、そんなホットな国際開発×テクノロジーを、T4D(Technology for International Development)と呼ぶことにして(なぜなら、そっちの方が今っぽくてカッコいいから!笑)記事を進めていきたいと思います。


T4D(Technology for International Development)!
そんなT4Dで今何が起きているのか?
いや、これがめっちゃ面白いんですよ!笑
いくつか紹介すると、

A. 糖尿病による失明を防ぐための低コストモバイルカメラ
 国際糖尿病連合は、2035 年までに世界中で 59200 万人が糖尿病にかかると予測している。糖尿病は、治療を受けずに放置すると糖尿病性網膜症を発症し、失明に至る。The Fred Hollows Foundation では、眼底の高画質写真を撮影して糖尿病性網膜症の診断を行う MARVIN というタブレット端末を開発している。MARVIN は誰にでも操作することができ、遠隔地域に住む何百万もの人々にその場で検査と診断を行える手段を提供している。今後 3 年間で 200 台の MARVIN 端末を導入し、年間 600 万人に糖尿病性網膜症の検査を行う予定となっている。
参考:「Googleインパクト・チャレンジ・ジャパン」<https://impactchallenge.withgoogle.com/japan>


BAmazonによる無人輸送機ドローンを用いた配送システム
世界規模でサービスを展開するAmazonは、2015年に小型無人機を使ったサービスの開始を発表した。インフラ不足の途上国でも、無人輸送機ドローンへの期待が高まっている。例えば、アフリカの運送事情を改善するための、プロジェクトThe Flying Donkey Challengeがある。プロジェクトでは、標高5199mのケニア山でドローンを使い、24時間以内に周辺の目的地へ20kgの荷物を届けるというFlying Donkeyレースを開催。そこで、ドローンの安全性と機能性を競い、優秀な作品には助成金が給付される。このレースは2020年まで続けられる予定となっている。アフリカをはじめとする途上国では、インターネット利用率が上昇中。ネットで買い物をする人も増えてきたが、インフラが整っていないため、商品の輸送が難しいのが現状であるが、インフラ整備には、膨大なコストと時間がかかる。それなら空から運搬すればいいという画期的なアイデアにより、ドローンが実用化されれば、途上国に住む人々の生活は劇的に改善されるであろう。
参考:「途上国に今一番必要なイノベーション!? 無人輸送機「ドローン」がインフラ不足のアフリカを変える」 http://eedu.jp/blog/2013/12/30/drone-change-africa

他にも、携帯電話を使った送金サービスのM-Pesaとかめっちゃ有名ですよね。
今まで国際開発に携わる方々も色んな努力・苦労をしながら様々な活動や取り組みを行い、数多くの成果を上げてきていますが、まだまだ未解決な課題も多く取り残されています。それらの中には、従来の国際開発の方法では解決まで導くのが非常に難しいものもあるかもしれませんが、テクノロジーならば解決できる!といった部分も有るんじゃないか?と思わされます。


●まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は導入編ということで、すごくはしょりながらも、ざっくりと国際開発×テクノロジー、T4Dについてご紹介いたしました。これからどんどん色んな最新事例なども記事にしていきたいと思いますので、よろしくね。

そんじゃ

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